production column

テキスタイル制作について

テキスタイル制作について書く前に、私が普段どんな人かちょっと書きます。

私がものを作り出したのは幼い頃で、それこそ2、3歳の頃からだったと思います。PCに出会い、商業のデザインに出会うまで、自由に表現することが楽しくて楽しくて。公園で自分で作った紙芝居をしたりしていました。砂場の砂をいじりだした泥状にしていろんなものを作り、呼ばれても夢中な時は戻らない子でした。
 しかし、仕事としてデザインをすることになってからは、デザインの「デ」の字もあまりよく知らないなりに苦労の連続。
PCの力も相まって、ものすごくいろんな宣伝広告を作りました。
現実には教科書通りにいかないのがこの仕事。
 それでも、ここだけは守る!というボーダーラインのようなものを自分なりに定めたのが、「見る人の為になるデザインを心がけ、人のためを思いながら仕事する!」

 このボーダーラインを設けてさらに自分を自分で窮屈に。
知らぬ間に精神的スランプのような状態になったりしました。好きなはずのデザインもなんだか好きになりにくい。上には上がいるので厳しい。そんな寂しい状態が続いた日もあります。
 仕事を通して、制作物では相手に気遣いしたり媚びたりすることも大事で、使い捨てのような不本意なデザインを作る事もありました。

「自分がどこにもいなくなっちゃう!」
そういう危機感から、細々と自宅で個人的な絵を描きためて、寝不足になりながらも、危機が増えるほど自分の描くものが増えました。時間的な余裕も無いので、ただただ描いている状態が続きました。
 個人的作品を描いている時間は楽しくて、その時間も無駄にしたくない。
そう考えていくうちに、自分の作品に個性、というかこだわりのようなものが生まれ、ゆっくりと仕事で相乗効果が起き始めました。

そして商業デザインも、自己のアート作品も、両方が自分にとって大事なんだということを思い知りました。自分も相手も大切にすること、バランスを保つことがすごく重要でした。どちらか一方になるとたちまちバランスが崩れ、てんかんになりました。
 一つのことを極めるのも、手段は一つでは無いみたいです!まだまだですが、
時間はかかりましたが絵を描くのにも仕事にも、どんどん意欲的になっていき、社会人のスランプを抜けだしました。そしててんかんもお薬を徐々に減らしても全く起こらなくなりました。(完治は難しいらしいですが、支障や不安はほぼなくなりました)

 自己作品は、最初はポジティブな理由で描いていなかったので、どこかに展示することも考えていなかったのに、地元のカフェで展示してもらったり、SNSや、このHPに掲載したりと、少しづつ人の目に触れながら成長してきました。そして現在は展示することへの人見知りのような状態はなくなりました。

燃えるような羽をイメージした孔雀の青い羽。青い蝋燭の炎のように見える作品

 あ、なぜ紙ではなく、テキスタイルになったのか?
それは多分ですが、親和性によるところかなと思います。布は紙以上になんにでもなれる親和性を持っているんですよ。孤独な制作活動になることが多いので、結構「親和性」という繋がりが好きです。

人の身体を包み込むことができたり、荷物を包んだり、リボンや花に化けたり、光を優しく遮ったり、光の色を透過させたりも可能です。
ある日は砂に敷いて寝転んだり、別の日は机の汚れを防いだり、また別の日には首に巻いてスカーフにしたり。
そうして日常を一緒に楽しむことができるんです。
気分だって変えられます。
いろんな色に染めて、毎日をカラフルに生きたい!

「染める」という行為自体も、じんわり広がっていくに従い、
焦らずゆっくりと時の流れを楽しむ行為なので、
見る人の気持ちも華やかで穏やかにできるのではないかなと思っていて、
時には幻想的とも思えるほどの滲みが出る事もあります。
そういう時は宝石を見つけたように目がキラキラしてしまいます♡

 絵染めで描いた布をパネル貼したものを飾れば、それは一枚の「絵」。
だから絵に対するこだわりも強いです。まだまだ、自分の納得のいく作品は少ないかもしれませんが、だからこそ感性の冒険は続きます。
 平面の絵画が、何にでもなれる。という、絵的に綺麗な部分と、「用の美」でQOLを高める事もできる、布絵をこれからも楽しんでいくことでしょう。
 仕事で使い続けているPCや、TVを見ながら行う、タブレットお絵かきなどで、絵画の加工も後からお手の物。描いた絵を加工前提にさえしなければ、この時代の利器を使わないのはもったいないですので、私は前向きに受け入れます。

 今後もさらに作品を成長させていきながら、
自己作品の中にも、仕事の学びをしっかり根付かせていきます。 

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