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友禅に似ているシルクペイント

世界中で親しまれる染色、セタシルクは、京友禅に似ているねと言われたことがあります。それがきっかけで、私は以前「友禅染め」の体験に京都へ行きました。

友禅は多数の工程が分業になった日本古来の技術だということは周知の事実ですが、実際に行ってみると、シルクペイントとは比べ物にならないくらい驚くべき工程の数でした!

友禅の工程。↓

*意匠(図案)の作成。

*地のし   白生地の布目を整える。

*墨打ち   鋏を入れる部分や、袖山、肩山となる部分に墨で印をつける。

*仮絵羽   仮仕立てをする。

*下絵    青花(ムラサキツユクサの花汁)で下絵を描く。

*伸子張り  仮仕立てをとき、伸子を張って布地をぴんと張る。

*糸目糊   下絵の模様の輪郭に糸目糊(防染糊)を筒引きする。

*地入れ   染料のつきがよくなるように、豆汁を塗る。

*挿友禅   模様の部分に筆や刷毛で染料を塗る。

*蒸し    蒸し箱に入れ、高温で蒸し染料を定着させる。

*伏糊    地染の防染のため、染色した模様のうえに糊を置く。

*地染    大刷毛に染料を含ませ引染し、もう一度蒸す。

*水洗い   防染糊を洗い落とす。

*湯のし(大豆を煮出してふのりを加えたもの)生地のしわをとり、幅を整える。

生地のしわをとり、幅を整える。

*印金、刺繍 金箔や刺繍で装飾する。

*上げ絵羽  仮仕立てをし、模様がよくわかるようにして完成させる。

だいたい一つの反物が完成するまでに20もの工程があるのですが、その工程ごとに専門の職人さんがいるとのこと。

私が体験したのは、上記の工程のうちの「糸目糊」と「挿友禅」です。

シルクペイント が似ていると言われるのはこの部分。

友禅の工程の数と職人さんの技には驚きですが、確かに、防染して染める部分は似ています。

シルクペイント では、「糸目糊」の工程は『グッタ』という特殊な粘りのある布用絵の具を使い、挿し色を入れる「挿し友禅」の工程は、『セタシルク』という塗料を使います。

使用する材料や工程の数こそ違いますが、私はセタシルクのビビッドでくすみの無い発色が好きでセタを愛用しています。

支持体や印刷方法など、様々な勉強がまだまだ必要ですが、これからも思い通りに色彩を操り、皆さまに見て頂けることができるように鍛錬をしていきます。

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